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お城や蔵にも使われていた漆喰の防火効果について

地震に強い家を考える方は多いですが、火災時に燃えにくい家・有害ガスを発生しない家を考える人は少ないのが現状です。

大きな地震がくると亡くなる方が多いために、地震の方が怖い印象があります。けれどこの20年間で年間平均すると火災で亡くなる方のほうが地震で亡くなる人より多いのです。また火災時は、実は一酸化炭素中毒で亡くなる人よりその他有毒ガスで亡くなる方が多いのです。

有毒ガスと言うのは例えば、断熱材で使用されているウレタンフォームやフローリングのウレタン塗装はその名の通りウレタンが使用されています。ウレタンが燃えると青酸ガスが発生します。またビニルクロスも塩化水素ガスなど色々な有害物質が発生します。燃焼して有害物質が発生するのは、プラスチックでできた石油でつくられた製品が主な原因です。

それと比較して漆喰は、防火性が高い素材です。理由は、漆喰の主成分である石灰が高温になると膨張し、かつ熱を吸収することにあります。漆喰の燃焼温度は、一般的に600℃程度と言われています。石灰質の素材であるため、熱を持続すると加熱された部分が硬化し、火災の進行を遅らせることができます。

また、漆喰は水分を多く含んでいるため、火災時に蒸発することで周囲の温度を下げる効果があります。このことにより、漆喰は火災発生時に火の勢いを抑え、火災拡大を防ぎます。また燃焼中に有害ガスが発生しません。

昔の蔵や城に漆喰が使用されていましたが、火に強いからです。

ではまた!